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高いプロ意識と旺盛なチャレンジ精神 社内外から頼られる技術者集団

多彩なサイオスグループの部署やチームを紹介するシリーズ企画第2弾。今回は、株式会社キーポート・ソリューションズ(以下、KPS) テクニカル・サービス・ユニットのテクニカル・デザイン・チームです。

ピープル2018年2月23日

システム開発の職人集団──高い技術力でグループを支える

50~60名が所属するテクニカル・サービス・ユニットは、KPS最大のユニット。企業からの依頼に応えて、システムの開発や保守・運用を手掛けています。大きくフィナンシャル・テクノロジー・チーム(以下、FTT)、テクニカル・デザイン・チーム(以下、TDT)、テクニカル・サービス・チーム(以下、TST)の3チームに分かれています。FTTは、証券会社向けシステムを得意としたエキスパートチーム。業界の業務に精通し、特にマネジメント経験の豊富な人材が多く、案件によっては顧客企業に常駐し、システム開発プロジェクトの上流から下流まで統括的な管理やサポートを請け負います。TSTは、銀行業界とその他業界のプロジェクト・マネジメントや開発、プラス運用・保守を担当しています。

「私たちTDTは、2チームの技術的バックボーンと言いますか、その名の通りテクニカルなチームになります。社内外のシステム開発の技術面の課題解決を主に担っています。ユニット自体が、いわゆるKPS内の何でも屋。その中でもTDTは職人チームです。FTTやTSTの技術サポートやトラブルシューティングに駆け付けます」と、社内コンサル・投信直販案件開発リーダーの工藤 慎也は説明します。

「こんなことがしたいんだけど、どうしたらいい?」「どういう構成でやれば、効率がいいだろうか?」「○○には、誰が一番詳しいかな?」などと、ユニット内のみならず、社内の他のユニットやサイオスグループの別会社からも、技術的な相談事を持ちかけられることが多く、グループ内で進行中の複数の開発プロジェクトに、TDTのメンバーが技術キーマンとして参加しています。

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写真左からポイントシステム案件開発リーダーの松山 昭彦、社内コンサル・投信直販案件開発リーダーの工藤 慎也、複数保守案件リーダーの長谷川 勉

顧客からの厚い信頼と、個々人の高度なスキルが強み

TDTはチームといえど、多くは個々人で案件に対応しています。長期的なプロジェクトへの参加や単発のトラブルシューティングに向かったり、開発リーダーをいくつか掛け持ちしたりなど、一人ひとりが複数のタスクを抱えて動いています。割り振られた案件や職責にもよりますが、社内で作業したり、顧客先で作業したりさまざま。ポイントシステム案件開発リーダーの松山 昭彦は、「私は現在、ポイントによるEC決済代行のシステム開発にリーダーとして携わっています。そのプロジェクトには、当初ゴタゴタしているところに火消し役として参加したのですが、かれこれ5年ほど顧客先に常駐して、システムのグレードアップに関わっています」と話します。その顧客企業には他社のSIerも参入していて、根幹となるEC決済システムも各社で分担して作っています。そのため進行上、連携する他社とのネゴシエーションが非常に重要になってきますが、松山は長く案件に関わっているため、全体の把握や折衝・調整などもこなれており、顧客企業からの高い信頼を得ています。松山は「今では顧客の担当者よりも詳しくなりました」と笑い、「松山をはじめ、TDTのメンバーは顧客先が気に入って手放してくれないので、ありがたい反面いろいろ困っちゃうんですよ」と工藤も賛同します。

TDTは、メンバーそれぞれが得意分野を持ち、それをうまく共有していることがチームとしての強みともなっています。「JavaScriptなら任せろ」「シングルページアプリケーション大好き」「サーバーサイドが得意」などなど。「チームのメンバーはとても優秀な人材が揃っているので、非常に助けられています。上からあれこれ指図しなくても、1か2言えば10やってくれる。ですから、それぞれのやり方を尊重しています。経験上、それが最も効率良く運びます。皆には気持ち良く仕事してもらいたいですから」と工藤は話します。またテクニカルな部分だけでなく、業務の効率化やイニシャルコストの削減などマネジメント的な分野においても、新しい手法を積極的に取り入れています。「古いやり方にこだわる人はいなくて、やはり新しいモノ好きが集まっているんですね」と、工藤が楽しげに説明しました。

高い専門性ゆえの人材不足が課題。チーム一丸で"カイゼン"へ

個々人が高い能力を持つTDTとは言え、やはり技術者のリソース不足は頭を悩ます課題です。チームの施策としても、技術継承・技術共有は喫緊の課題ですが、なかなか実践できていないと言います。忙しさを解消するには技術継承が不可欠。しかし、忙しすぎてその時間が取れないというジレンマに。ただ、それぞれのメンバー同士で、セミナー情報をシェアして、一緒に参加するなど日々の努力は怠っていません。

複数保守案件リーダーの長谷川 勉は、「私は、昨年までFTTに所属し、金融系のシステム開発を手掛けていました。開発が済むとそのシステムの保守を担当します。そうすると、必然的に担当の保守案件が増えてきまして。現在は、既存顧客の保守がメインの業務です。TDTのメンバーは専門性の高い技術を持つ人が多いですが、私は逆に不得意分野を作らないようにしているんです。基礎を押さえておけば、どんなパターンにも対応できると自負しています。その開発の経験を買われて、若手のサポート役、アドバイザー役を引き受けています。私の持っているスキルを伝えることで、若い人たちが育ち、チーム内だけでなくユニット全体、会社全体の技術力向上につながればいいと考えています」と話します。「社内のSlackで技術的な情報をこまめに発信している人もいますね。社内システムの作り替えにも着手しています。Excelや個別のアプリで管理している情報のWebシステムへの移行など、業務改善の部分にも率先して取り組んで、リソース不足を補えるよう会社全体の"カイゼン"をチームとして進めています」と、松山が補足しました。

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組織ぐるみでストレス解消。グループ内のコミュニケーションも進む

システム開発の業務はコツコツと地道な作業も多く、それぞれ顧客先に出向いて孤独に没頭したり、ストレスを溜め込んだりしやすい環境でもあります。そこで息抜きできる場所や雰囲気づくりが、とても大事だと言います。KPS社内では月に1回、第3金曜日の夜に「ハッピーアワー」と称する軽い食事会を開催しています。お互い忙しくて、なかなか顔を合わせられない人ともここで集まり情報交換ができます。「顧客先に常駐していると、互いにコミュニケーションをとるのが難しいですが、こういう機会を設けてくれるのは、有難いですね」と松山が顔をほころばせます。また、グループ内FacebookであるWorkplace「サイオスグループコミュニティ」にもTDTメンバーはポジティブに参加し、グループの垣根を超えて多くの人が知っている名物キャラクターも排出しています。「残念ながら、その人物は今年の組織改編で別チームに異動してしまったんですが、あのキャラクターを生む土壌がTDTにはあるんですよ」と話す工藤は、Workplaceの企画立ち上げにも関わっていたそうです。

また、サイオステクノロジーの技術部門との協業も度々、発生しています。工藤は「今後も、われわれはアプリケーションの部分、サイオステクノロジー側はインフラ部分と、得意分野を生かして、うまく協業できたらいいですね。その延長線上で、アプリからインフラまで一気通貫のシステムやサービスを新規開発し、提供していくのが理想です」と明るい将来像を語りました。

次回は、KPSのビジネス・イニシアティブユニット(BIU)の社会・公共アウトソーシングチーム(SPT)です。ご期待ください。

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