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バランスの取れたチームワークで、ユーザビリティを追求したデザインを

多彩なサイオスグループの部署やチームを紹介するシリーズ企画第1弾。初回は、株式会社キーポート・ソリューションズ(以下、KPS)のコミュニケーション・デザイン・ユニット(以下、CDU)デザインチームを紹介します。

ピープル2018年2月 5日

開発をバックグラウンドに持ったデザイン設計で、他にないアドバンテージ

システム開発会社KPSの中で、開発に紐づいたコミュニケーション・デザインおよびアクセス解析を中心に手掛けるCDU。特にUI(ユーザーインターフェース)・UX(ユーザーエクスペリエンス)設計に代表される、システムとWebサイトの、使い勝手や付加価値を向上させるデザインワークを得意としています。

デザインチーム サブヘッドの伊藤 俊輔は、「私たちのユニットは、総勢16名。うちデザインチームは10名ほどの陣容ですが、開発担当者と一緒の仕事に慣れているデザイナーが多いのが強みです。システムの基本を理解しているので、コミュニケーションがスムーズに運ぶのではないでしょうか」と分析します。

また、CDUではウェブ解析士協会の「ウェブ解析士」やマーケティング系の資格取得を奨励していて、上級レベルの資格保持者も多く、Webアクセスに関するデータを活用してお客様の「事業の成果につながる」提案ができることも特徴です。

システム会社にありがちな、お客様のリクエスト通り、ただ作るという考え方ではなく、逆に、デザイン会社に見られる「カッコ良ければイイ!」だけでもない。もっと顧客側のビジネスに入り込んで提案していく力があります。クライアント自身が気づいていないニーズを掘り出して実現する技術力によって、成果が出る仕組みで洗練されたものを作り出しています。システム開発会社ならではの基盤とデザイン力を併せ持ち、使い勝手の良いシステム&デザインを提供できるチームです。

ディレクターの岡崎 忠郎は、「私は主に固定顧客の保守・運用、サイトの更新などを担っていますので、お客様とも長いお付き合いになります。なるべく定例会などで顔と顔を合わせて、お客様の話をじっくり聞き出し、プロの立場から提案をしていきます。例えば先方のシステム担当の方が要望を伝えてきました。よくよく相談してみると、上層部からのゴリ押しで、本音はやりたくないし、効果も上がらないだろうと...。その場合、担当の方が上層部に説明しやすい材料をわれわれが準備して、より良い方向にもっていくと。そんな風にうまくいくとディレクターとしてやりがいを感じますね」と、にこやかに話します。

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アクセシビリティのノウハウで、美しさと使いやすさを兼ね備えたシステムを提供

CDUは現在、2018年の春リリースされる、官公庁系の大規模案件でアクセシビリティ対応を手掛けています。顧客自体も、非常に公共性の高い団体なので、社会的な貢献につながる仕事になりました。ハンディキャップを持つ人々にも使いやすいWebサイト作りについては、それぞれのデザイナーが今回の案件でかなり習熟度を増したと言います。

デザイナーの松田 萌花は、「私は普段から、エンドのユーザーの視点を一番大事にしています。デザイナーの自己満足や流行りのスタイルに陥らないよう、ユーザーの操作を邪魔しない、見ていて楽なものを作ろうと心掛けています。さらにアクセシビリティの向上には、色のコントラストや組み合わせなど、デザイン的に多くの制約が伴います。その中で、どんな工夫ができるのか、より高度なスキルが求められましたね」と、その経験を振り返りました。

アクセシビリティは、システムの必須要件になりつつあるので、今後の一般的なサイトのデザインにも役立てられていくでしょう。

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刺激し合ってスキルアップ。チームワークで力が倍増

Webデザインや開発は、規模が大きくなければ単独で完結できる案件も少なくありません。転職も頻繁な業界で、フリーランスで活躍する人も多いですが、CDUでは、チームであることのメリットを日常的に感じると言います。伊藤は、「例えば、病気やスランプ、難題にぶつかって煮詰まっても、チームならばサポートし合えます。好調な時も、自分にない視点を持つメンバーが近くにいることで、お互い刺激し合えて効率良くスキルアップできる。それには相談しやすい雰囲気が不可欠なので、話しかけやすいオーラを出すよう努めています」と話します。

営業担当の井上 正大は、「スキル共有については、立場上アンテナを張っています。例えば、飲みに行ったときに、松田さんがイラストを描いたり、キャラクターをデザインしたりもすると聞き出したり。そうすると、提案の幅も広がりますよね。特に岡崎さんはメンバーに小まめに声掛けしてくれるので、『○○さん、こんなことできるって』と情報をくれるのです。伊藤さんや岡崎さんが、以前からいるメンバーと、新しく入った人たちとのハブ役になってくれていますね。また、伊藤さんや杉本 卓さん(執行役員 コミュニケーション・デザイン・ユニット ユニットヘッド)が、とても自由にやらせてくれるのも有難いです。どんどんチャレンジしてごらんというスタンスで温かく見守ってくれます。だから、非常にやりやすいですね。業績を求めつつも、人間的にも成長を促す環境を作ってくれています」と、職場の様子を表現しました。

2017年4月に新卒で入社したデザイナーの木皿 一穂も、「配属されてからは、サイトの保守と運用をずっとやっていまして。それも貴重な経験でしたが、もっと違う仕事もしたいなと思っていました。そんなとき、小さな案件ですがCMSを使った開発を割り振られました。岡崎さんと組んだ仕事で、短期間でしたが、自分でモノを作る作業や、少しずつ出来上がる過程が、とても楽しかったですね。もっと大きい規模にも挑戦したいです。今月からまた新しい開発案件に関わるので、非常にワクワクしています!」と、やる気満々です。

具体的なディレクションや実務は、個々を信頼して任せている反面、デザインという業務の性質上、予想と実際の進行に乖離が生じやすいので、仕事量の割り振りなどには苦労が絶えないと言います。そのためにも、個人個人が専門性のスキルを磨くと同時に、臨機応変に対応できるよう、なるべく知識の平準化を目指しているそうです。特定の人に業務が偏るような属人化をなくすよう、日頃から努めていると言います。「定例会議でも、過去案件の振り返りや案件終了の発表をして、ナレッジ共有を図っています」と、伊藤が説明します。岡崎も「小さいユニットですが、適材適所で、チームワークがしっかり取れています。チームとしての潜在能力がありますから、今は成長過程ですが、先々弾けるのではないでしょうか」と、口を添えました。

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写真左からデザイナーの木皿 一穂、デザイナーの松田 萌花、サブヘッドの伊藤 俊輔、ディレクターの岡崎 忠郎、営業担当の井上 正大
(松田、伊藤、岡崎、井上は特に難易度の高い「上級ウェブ解析士」の有資格者、木皿は近々「ウェブ解析士」資格取得にチャレンジする)

サイオスグループの一員として、コラボレーションを進める

2015年4月にKPSがサイオスグループに入り、もうすぐ3年。CDUがKPSのプロモーション分野に携わっていることもあり、サイオス本社の広報部門との協働は、すでに始まっています。

また、サイオスグループからのデザインの発注も徐々に増えてきています。今後こうしたグループとしてのコラボレーションも増えていくでしょう。伊藤は、「サイオステクノロジーが得意とするOSSやインフラ構築といった技術と、CDUの持つUX設計やアクセス解析という強みが組み合わさり、より良いサービスや新しいプロフィットを生み出していけるといいですね。グループ各社とも、どんどん連携していきたいです」と、締めくくりました。

次回は、同じくKPSのテクニカル・サービス・ユニットのテクニカルデザインチームです。こちらはKPSの技術の中核を担うエースチームだそう。ご期待ください。

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