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『Red Hat Forum Tokyo 2019』にて、サイオステクノロジーが展示ブースとセッションを提供

【イベントレポート】2019年11月15日に開催された『Red Hat Forum Tokyo 2019』。サイオステクノロジーは、Red Hat OpenShift関連ソリューションのブースを出展し、AIOpsソリューション「Red Sky Ops」に関するセッションに登壇しました。

テクノロジー2019年11月25日

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国内最大級のOSS技術カンファレンスの一角を担う

レッドハット株式会社主催による『Red Hat Forum Tokyo 2019』は、「EXPAND YOUR POSSIBILITIES~世界を変えるデジタル変革を、すべての人へ~」をテーマに開催されました。6つのゼネラルセッションに加え、3つのカテゴリを軸に部門やキーワードで選べる多彩な50ものセッションが用意され、展示ブースはRed Hatソリューションに加え、国内外のスポンサー企業が数多く出展。会場は活況に満ちていました。サイオステクノロジーは、ゴールドスポンサーとして「クラウドネイティブアプリケーション基盤」カテゴリのセッション1枠と、展示ブースへの出展をおこないました。

展示ブースでは、Red Hat OpenShift関連ソリューションに加え、2019年10月下旬よりサイオステクノロジーが国内初の取り扱いを開始したAIOps*1ツール「Red Sky Ops」*2をご紹介。さらに、Kubernetes*3の利用状況・検討状況をお尋ねするアンケートを実施し、回答いただいた方々には「オープンソースといえばサイオステクノロジー」ということで、ソイソース(醤油)をプレゼントしました。

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ブースは終始、多くの来場者で賑わい、説明員と熱心に情報交換をする様子が見受けられました。Kubernetesを検討段階の方々からは、運用フェーズまでを考えた場合のよくある課題や懸念点に関する質問が多く、「Kubernetes環境ではアプリケーションサイクルの短さから、手作業による運用には限界があるため、Red Hat OpenShiftのようなオーケストレーションの活用の他に、自動化や機械学習のような技術の組み合わせが必須となります」と説明員が解説する場面がしばしば見られました。また、運用段階にある方からは、サイオステクノロジーが提示する運用面の課題解決について篤い共感が寄せられ、「やはり、パラメータは決めるのが大変ですよね」などの感想をいただきました。

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ブースでのアンケート結果。運用中が約13%、評価・検討中と検討中を合わせて約40%、今後検討予定が約25%、利用の予定なしが約20%となりました。

米国AIOpsベンダーによるソリューションを先取りで紹介

午後には『実は大変なKubernetesの運用~海外AIOpsベンダーから学ぶコンテナー運用~』と題したサイオステクノロジーのセッションがおこなわれました。

まず、サイオステクノロジー イノベーティブソリューション事業企画部 の村田 龍洋が登壇し、サイオステクノロジーが取り組むKubernetes およびRed Hat OpenShift関連ソリューションの紹介と、それらを展開する中で得た知見から、今後の課題となるポイントを次の通り解説しました。
「本日の『Red Hat Forum Tokyo 2019』全セッションのうち53%がコンテナー関連のセッションです。それだけ今、コンテナー関連のビジネスは盛り上がっています。内容的には、構築・導入に関するものが多いイメージですが、こちらで取り上げるAIOpsは、運用フェーズのソリューションです。是非このセッションを参考に、構築・導入フェーズだけでなく、その後の運用フェーズに備えてください」

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サイオステクノロジー イノベーティブソリューション事業企画部 村田 龍洋

続いて、実際にエンタープライズ利用が開始されている米国からCarbon Relay社のゲスト2名を招き、実践的なAIOpsソリューション「Red Sky Ops」をご紹介いただきました。
Carbon Relay社のCo-founder&CEOのMatt Provo氏からは、ビジネスパートナーであるサイオステクノロジーへの謝辞が述べられ、Carbon Relay社が持つアドバンテージと、「Red Sky Ops」の特長が端的に説明されました。

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Carbon Relay社 Co-founder & CEO Matt Provo氏

続いて、同社AI & Machine Learning担当 Vice PresidentのOfer Idan氏が登壇し、「Red Sky Ops」のプラットフォームと具体的なメリット「なぜ、機械学習を使ってKubernetesの運用を行うことが重要なのか」について解説しました。
「Kubernetesは、その高い柔軟性ゆえに複雑性も高くなります。アプリケーションのデータパイプラインやリソースなど、様々な調整・管理が必要になります。Configuration(構成)が最適化できない、ソフトウェアの立ち上げ・実行に時間がかかる、それによってDevOpsリソースの無駄遣いが起きる......。これらの問題こそが、私たちが『Red Sky Ops』を使って解決しようとしている課題です」と投げかけ、アプリケーション構成を自動的に最適化する「Red Sky Ops」活用の流れを詳説しました。

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Carbon Relay社 Vice President of AI& Machine Learning Ofer Idan氏

セッション会場は、100名近くの参加者で立ち見が出る盛況ぶり。コンテナー化について、利用を検討している方から、既に本番環境で利用されている方まで、幅広く参加いただきました。セッション後に回答いただいたアンケートには、AIOpsツールについて「導入を検討してみたいと感じた」、「Red Sky Ops」製品について「担当者から詳しい話を聞きたい」など、意欲的な感想が寄せられました。このセッションが、ご参加いただいた皆様のコンテナー運用の一助になることを祈っています。
改めて当日、展示ブースやセッションにご来場いただいた皆様には、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

*1 AIOps(エーアイオプス)......Artificial Intelligence for IT Operationsの略。IT運用のための人工知能活用により、複雑なIT運用を解消。
*2 Red Sky Ops......Linuxコンテナー操作を自動化するオープンソースプラットフォームであるKubernetesの環境をAI(人工知能)や機械学習によって最適化するソリューション。
*3 Kubernetes(クーバネティス)......オープンソースのコンテナーオーケストレーションツールの一種。「k8s」や短縮形の「kube」と表記することも。

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