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セキュリティ一筋に。フレキシブルな活躍で、メンバーを鼓舞する──サイオステクノロジー 上席執行役員 面 和毅

【サイオスグループ役員インタビュー】多彩な顔触れが揃うサイオスグループの経営陣。その人柄を通して、サイオスグループの魅力をお伝えするシリーズ企画。今回は、サイオステクノロジー株式会社 上席執行役員の面和毅(おも かずき)を紹介します。

ピープル2020年4月27日

多彩な経験で鍛えられた柔軟性

2018年4月に執行役員、2020年4月に上席執行役員へ昇進した面 和毅の経歴はとてもユニークだ。量子物理学を学んだ大学院を卒業し、社会人デビューは外資系のベンチャー企業であった。カナダ人が立ち上げた教育機関向けのSIerで、ルーターやファイアウォールなどのセキュリティ製品を取り扱っていた。
「研修やOJTなど、いわゆる日本的な新人教育は受けませんでしたが、かえって良かったと思っています。多種多様なバックグラウンドを持った人々と交わり、新人の頃から遠慮なく意見を述べていました。主張しなければ何も始まらない、存在していないのと同じことですから。部署や上下の垣根に捉われずに行動できるのも、当時の自由な文化の中で培われたのだと思います」(以下、会話引用部分は面談)。

前途洋々の社会人生活をスタートしたのも束の間、その外資系ベンチャー企業は解散となり、いくつかの転職を経てサイオステクノロジーに入社したのは20代後半であった。多くの企業・業界を経験してきた面だが、一貫してセキュリティというジャンルで、辣腕を振るう。サイオステクノロジー入社当初は、SE Linux(Security-Enhanced Linux)に関するビジネスの立ち上げを担当した。「今でこそ、セキュリティはエンタープライズビジネスに必要不可欠ですが、当時は利益を生まない金食い虫扱いでしたので、相当苦労しました」と振り返る。

その後、30代で一旦サイオステクノロジーを離れ、金融機関や大手ソフトウェアベンダーなどを経験したが、2015年にサイオステクノロジーへ再入社した。
「これまで10社ほどの企業を内側から見てきて、さまざまな経験をさせてもらいました。お陰で多少のことでは驚かない、打たれ強さが養われました。サイオステクノロジー退職後も、喜多社長とは連絡を取り合い近況報告する中で、『そろそろ戻ってこない?』と声をかけていただきました。そのお言葉に甘え、戻ってきたのです」

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サイオステクノロジー株式会社 上席執行役員 面和毅

幅広く垣根を越える働き方を体現

面は長年、プライベートでもオープンソースコミュニティの活動を行っている。社内でも、外部向けの活動と露出の活性化を期待され、イベント企画や講演、情報発信などを中心に担っている。そして、この4月からは、新たにサイオスグループのリスク管理全般を担うリスク管理サービスライン(SL)のサブヘッドに就任するとともに、コンテナ・プラットフォーム(CP)推進のための技術アドバイザーとして参画している。

この背景には、2020年4月に行われたサイオステクノロジーの組織変革がある。従来は、縦割りの事業部体制であったが、Service Line:SL(プロジェクト)とCenter of Excellence:CoE(機能)という形で運営する、よりフラットで柔軟なプロジェクト中心型の組織体制へと大きく転換したのだ。
「自らの原点である『セキュリティ』に関する知見を存分に活かし、サイオスグループのリスク管理全般という新たなミッションを担うこととなります。さらに、従来から継続している外部向けのOSSに関する活動やCP事業への参加についても取り組んでいきます」

これまでも、事業をまたいで縦横無尽に活躍をしてきた面だったが、今回の組織変革には大いに期待を寄せていると言う。
「新体制では、私自身がさらに動きやすくなり、人を集めることも容易になるでしょう。これまで非公式だったものにお墨付きがもらえるのです。社員にとっても単一の業務ではなく、複数のSLに携われる環境が整います。ある一時期だけ、別のSLに参加するといったことも可能になるのです。階層型の組織からよりフレキシブルな組織へと変わり、各種承認関連や意思決定もSLへ権限移譲させることで、すべてがよりスピーディになるでしょう。これにより、社内リソースをこれまで以上に有効活用できます。あらゆるキャラクターの活躍の場が生まれ、社員の働きやすさが増すのではないでしょうか」

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朗らかに語る面の口からは、ポジティブな言葉が次々と飛び出す

現場の声を聞き、背中を押す

執行役員は、役員と社員をつなぐ"ブリッジ"だと面は言う。
「喜多社長をはじめとする取締役の方々は、最新技術や市場の動向、世界情勢などを見て、会社の先行きを判断することが重要な役割で、細かい現場の課題や要望などは、私たち執行役員が吸い上げて、経営陣に伝えていくべきだと考えています。とは言え、私自身は平も平の社員の時代から、喜多社長へ言いたいことはダイレクトに伝えてきましたが(笑)。 社員、特にエンジニアの中には、意見や要望を表に出すのが苦手なタイプがいます。そうした声をさりげなく拾い上げサポートし、彼らが新しい経験を積む手伝いができたらいいですね。『何も言わないで後悔するぐらいなら、言って後悔しよう。やりたいことがあるなら、責任は私が持つからとにかくやってみよう』と後押しする。私はリーダーというよりは、仲間を集めて面倒を見る係ですね」

サイオスグループは、全社員が目指すべき共通の価値観として「SIOS Values」という行動指針を定めている。Creativity(創造)・Passion(情熱)・Commitment(コミットメント)・Integrity(誠実)・Teamwork(チームワーク)という5つのValuesのうち、面が特に重要視するのは、PassionとCreativityだと言う。
「Creativityを成し遂げるには、Passionが不可欠だと考えます。もともとサイオスはPassion溢れる気質だったのですが、最近少し不足していると感じます。会社としては、5つのValuesがバランスよくあるべきなのです。今回の大規模な体制変更が良い機会になると思います。事業部制によるCommitmentに縛られていた部分も大きいので、自分たちで新しいSLを立ち上げたい、新しい経験をしたいというPassionとCreativityを引き出すよう仕向けていきたいですね」と、面は目を輝かせた。

【面 和毅(Omo Kazuki)'s Private Life 】

大学浪人時代、自らを律する生活改善のために始めた筋肉トレーニングとダイエットが長年の趣味。
「以前、中途採用の面接で筋トレが趣味だという方が来たときも、1時間くらい筋肉の話だけで盛り上がりました。長く続けるコツは、日常生活の一部にトレーニングを採り入れることですね」と自らの経験から語る。

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