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特集:サイオスグループでの多様な働き方──#04福岡・東京・富山・カリフォルニアをつなぐコラボレーション

社員が、心地良く働ける環境づくりに取り組むサイオスグループ。時短勤務や産休・育休制度の整備、リモートワークの推奨などに努めています。それらの制度や仕組みを活用する社員に、メリットや課題を聞くシリーズ企画の第4回は、多拠点間を結んで、プロジェクトを推進しているケースです。

カルチャー2019年1月31日

海外展開する飲食店向けシステムのプロジェクトに従事

サイオステクノロジー 第2事業部 技術2部 アプリケーションコンサルティンググループに在籍する上坂 江平は、福岡市博多区にある九州営業所で勤務しています。アプリケーションUIのデザイナー兼、ソフトウェアの設計・企画、顧客対応などプロジェクトを進める上でのディレクター的ポジションの役割を果たしています。現在、上坂はBayPOS, Inc.(本社:米国・カリフォルニア州)が提供する飲食店向けITシステムのプロジェクトに関わっています。「アプリケーションコンサルティンググループ内で、このプロジェクトに関わっているのは私を含めて3名ですが、私以外は東京本社勤務です。他にも、東京、富山、カリフォルニアにメンバーがいます。日頃は、その各拠点をオンラインでつないで、仕事を進めています。つまり、福岡のオフィスに毎日通いながら、実質リモートワーク状態なのです」と、上坂は話します。

2015年5月に持株会社化となる前のサイオステクノロジー株式会社と、株式会社プレナス(以下、プレナス)が、共同出資で設立したのがBayPOS, Inc.。飲食店向けに、タブレット端末によるオーダー・調理管理・接客・会計システムを提供しています。そのBayPOS, Inc.のソリューションの主な提供先が、プレナスグループが海外で展開する和食レストランです。現在、米国カリフォルニアを中心に、台湾・オーストラリア・シンガポール・マレーシアと日本も含めて、約60店舗(2019年2月現在)にBayPOSのシステムを導入しています。(→関連情報『サイオスとプレナスとの米国合弁会社 BayPOSのシステムが稼働開始』)
「プレナスが、福岡にも本社を置いていることもあり、福岡にいる私が打ち合わせや店舗での作業へ足を運ぶのに都合が良いと。たまたまそういう機会を得たのですが、移住したときには、想像しなかった形で、福岡勤務を活かせていますね」と上坂は説明します。

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東京本社と九州営業所をつないでのインタビュー風景

コミュニケーションを密にし、堅固な信頼関係を構築

BayPOSのプロジェクトのメンバーとは、オンラインで綿密に連絡を取り合っていると言います。原則、毎日1回は、オンラインミーティングをおこない、Google Hangouts Meetを使って画面共有をしながら、進捗を確認しています。週1回はその拡大版も実施。クライアントとも、オンラインで定期ミーティングをしています。

「日本とカリフォルニアでは時差が秋・冬季では17時間あるので、カリフォルニアの夜と、こちらの午前中の時間に日次ミーティングをしています。こちらの月曜午前中ですと、あちらはまだ日曜の夜なので、カリフォルニアの方々には、その分、尽力してもらっています。その他にもイレギュラーでコミュニケーションする必要があれば、その都度まめに連絡を取り合っています。また、業務時間中は常にチャットツールをONにしていますし、プロジェクト管理ツールにも頻繁に書き込んでいます。メンバーが点在しているので、リモートでのコミュニケーションが常態化しているんです」と、日頃の業務の進め方を上坂は説明します。

各種ツールのクラウド化が進んだのも、リモートワークや多拠点プロジェクトという働き方を可能にしている大きな要因だと上坂は分析します。Gmailに始まり、BacklogやSlack、Google Hangouts Meetや社内SNSの Workplace by Facebookなど、サイオスグループは導入も早く、運用も浸透しています。
「『このツールでなきゃ』といった既成概念にとらわれず、どんどん新しいものを試した方がいいと思います。ようは、いかに情報のやり取りを効率化するかが、重要ですから。そうしたツールをうまく使って、チームメンバーやクライアントと理解を深め、信頼関係を構築するのが一番大切なことだと思います」と、上坂は話します。

コンパクトで満足度の高い暮らし。地元のクリエイターとの交流も

もともと上坂は、のちにサイオスのグループ傘下となる東京の会社で働いていました。数年前に九州への移転を希望し、現在はサイオステクノロジーの九州営業所へ勤めています。それまでは福岡に特に所縁もなく、1~2度訪れた程度だったと言います。
「移住して5~6年ほど経ちますが、福岡は生活しやすく『程よく都会』といわれ、実際に私もそう感じています。空港、新幹線駅、中心市街が地下鉄5~6駅以内で移動できるようなコンパクトシティなので便利です。通勤時間も、比較的短いのではないでしょうか。ごはんも美味しいです。もちろん、東京には東京にしかない良さがあります。情報量も、施設も、サービスも、人の数も、やはり比較にならない、ダントツです。若いうちは、東京の刺激あふれる日々の魅力も大きいですが、今は、一通りそろっていれば、不自由はないかなと(笑)。福岡は何もかも多過ぎなくて、ちょうどいい、地方でしか得られない『生活の質』のようなものを感じます。どちらも長所短所それぞれと思っています。福岡は、東京にも飛行機なら2時間程度とアクセスがいいのもメリットですね。暮らしやすく、気持ちが緩んだのか、福岡に来てから、太っちゃいましたよ」と、上坂は福岡での生活を朗らかに話します。

ただ、東京開催のイベントへの参加の機会が減ったところが、唯一のデメリットだと、上坂は続けます。年4~5回の東京出張のついでに参加しようと思ってもタイミングが合わず、なかなかチャンスがないと言います。
「ですが、九州の企業やコミュニティが主催するイベントへ、参加するようになりました。移住後に、九州地方で活躍するクリエイターとの、会社の壁を越えた横のつながりができました。地元を大切にしながら、東京を含めた各地を活動範囲とする企業や個人もあり、そんな活気を感じられるのも、楽しいですね」と、上坂は付け加えました。

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サイオステクノロジー 第2事業部 技術2部 アプリケーションコンサルティンググループの上坂 江平

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