サイオステクノロジー、データ分析基盤を提供するStarburstと協業開始

データ統合の課題を解決し、AI・大規模データの高速分析を実現するソリューションを提供

2025年12月16日サイオステクノロジーテクノロジー

サイオステクノロジー株式会社（本社：東京都港区、代表取締役社長：喜多伸夫、以下、サイオステクノロジー）とStarburst Data, Inc.（本社：米国マサチューセッツ州、共同創業者兼CEO：Justin Borgman、以下、Starburst）は、日本市場における戦略的パートナーシップを締結したことを発表します。本パートナーシップに基づき、サイオステクノロジーは、2025年12月16日より日本国内の販売代理店としてStarburstの製品を販売します。それに加え、開発支援や運用のコンサルティングサービスを提供し、日本企業のデータ活用を支援します。
今後、両社はセミナー開催などのマーケティング活動および導入に向けた営業活動を共同で展開し、日本市場での拡販を進めます。

【背景】
近年、大規模データ分析やAI活用のためのデータ収集のニーズが急速に高まり、企業は社内外の多様なデータへの迅速なアクセスと統合的な活用を求められています。しかし、従来のデータ活用基盤は、分析に必要なデータを集めて統合するためにETL処理^*1を必要としており、データ準備に要する時間、データ収集・管理にかかる費用、データガバナンスの複雑化といった課題が生じています。
今回の協業は、このような課題を解決することを目的としています。Starburstは、クラウド、オンプレミスまたはハイブリッド環境などあらゆるデータソースに高速かつ直接アクセスし統合的に分析できるデータ分析基盤を提供しています。Starburstが提供するデータ分析基盤とサイオステクノロジーが提供する「API・AIエコシステムデザインソリューション」を組み合わせることで、迅速にデータ分析を行い事業に生かしたいという日本企業の要望に応える体制を整え、日本企業が安心かつ効率的に導入・運用ができるよう支援していきます。

図1　「API・AIエコシステムデザインソリューション」での取扱サービス一覧

【製品機能の概要】
「Starburst Enterprise Platform」「Starburst Galaxy」は、どちらもビッグデータ分析のためのオープンソースのクエリエンジン「Trino」をベースにしたデータ分析基盤です。「Starburst Enterprise Platform」は、あらゆる環境で使用でき柔軟にカスタマイズすることが可能なセルフマネージド型^*2のサービスです。「Starburst Galaxy」は、クラウド環境での使用となり、運用負荷を最小限に抑えたい企業ユーザー向けのフルマネージド型^*3のクラウドサービスです。

＜主な特長＞

統一されたデータアクセス
高いセキュリティとガバナンスを維持したまま、必要なときに元のデータへ直接アクセスできるため、データをコピーしたり、ストレージに集約したりするETL処理が不要です。そのため、データ集約のためのストレージ・転送が不要となります。データ活用における運用負荷を軽減するとともに、インフラコストも大幅に削減できます。
高性能なクエリエンジン
オープンソースの「Trino」をベースに企業向けの機能を追加した高性能エンジンの採用により、大規模・複雑なクエリでも高速な処理性能を発揮します。これまで数日かかっていた複数システムのデータ準備がわずか数分で完了し、分析担当者は煩雑なデータ集約ではなく「分析そのもの」に集中できるようになります。
AIエージェントにコンテクストを提供
クラウド、オンプレミス、国境をまたいで、ガバナンスの効いたデータプロダクトと統一されたアクセスを提供します。あらゆるAIエージェントとチームが、自信を持って行動できるようになります。断片化したデータを、ガバナンスの効いた信頼できるインテリジェンスへと転換します。Starburstを利用することで、チームとAIエージェントは、どこに存在するデータであっても、より速く、より安全に「発見し、信頼し、活用」できるようになります。
高いセキュリティと管理
認証・認可、監査、ガバナンス、ロール管理など、本番環境で求められる制御機能を提供します。主要クラウド（AWS / Azure / GCP）とネイティブに統合し、オンプレミス、クラウド、ハイブリッドのいずれの環境でも安全に運用できます。
柔軟な拡張性と運用最適化
データレイクに保存された大量のデータセットを管理するため、Apache Iceberg^*4などのオープンソースのテーブル形式を採用し、特定ベンダーに依存しない構成でベンダーロックインを回避します。データの形式や保存場所をStarburstに依存しません。また、豊富なコネクタにより多様なデータに接続できるため、センサーやIoTからのリアルタイムデータと業務データを同時に分析し、異常検知や生産調整などを即座に行うことも可能です。

図2　Starburstの構成イメージ

詳細は、https://api-ecosystem.sios.jp/starburst/ をご覧ください。

【今後の展開】
サイオステクノロジーとStarburstは、「Starburst Galaxy」「Starburst Enterprise Platform」の導入支援、運用代行、保守まで一気通貫したサービス提供を通じて、ユーザーの次世代データ分析基盤の構築と、AIやデータの戦略的な活用実現を支援します。また、Starburst認定技術者の育成に注力することで、Starburstの利活用を推進していきます。

【両社からのコメント】
サイオステクノロジー株式会社執行役員 APIソリューションサービスラインヘッド二瓶司
「サイオステクノロジーは、単なるサービス提供者ではなく、お客様に『さらに高い価値』を提供できるプロフェッショナル集団です。私たちは、お客様の課題解決において、コスト効率と生産性の最大化を最重要視しています。今回、最新鋭のデータ分析基盤であるStarburstとの戦略的協業を開始することで、APIエコシステムの拡充を強力に推進します。Starburstを含む最新のソリューションを駆使し、業界最高水準の付加価値をお客様にご提供し続け、データとAIを戦略的に活用する日本企業を支援してまいります」

Starburst アジア太平洋・日本地域担当バイスプレジデントダレン・ワトキンス
「日本はStarburstにとって戦略的な成長市場であり、深い技術知識と高いカスタマーサクセスへのコミットメントで知られるサイオステクノロジーとパートナーシップを結べることを大変誇りに思います。本パートナーシップを通じて、複雑化したデータ環境においても、高速で安全かつガバナンスの効いたデータアクセスを実現し、日本企業がデータの価値を最大限に引き出せるよう支援してまいります。Starburstのデータ分析基盤とサイオステクノロジーのAPIおよびエコシステムに関する専門性を組み合わせることで、スケーラブルなAI活用とデータ駆動型イノベーションを支える強力な基盤を提供できます」

*1　ETL（Extract、Transform、Load）
異なるデータソースからデータを集め、整形し、最終的な保存先（主にデータウェアハウスなどの分析基盤）に書き込む一連のプロセス、またはそれを実行するための技術やツールを指す

*2　セルフマネージド型
提供されたシステムを動かすためのすべての運用・保守などを自分自身で行うもの

*3　フルマネージド型
サービス提供会社がシステムの運用・保守などすべてを担うもの

*4　Apache Iceberg
データレイクなどに格納されている大量のデータを管理するためのオープンソースのテーブルフォーマット

■サイオステクノロジーについて
サイオステクノロジーは、Linuxに代表されるオープンソースソフトウェアを活用したシステムインテグレーションを原点とし、自社開発ソフトウェアおよびSaaSの販売とサービスを行っています。直近では、クラウドをはじめとするDXの技術領域に注力し、AIの活用支援や次世代を支える製品とサービスを提供しています。これからも革新的なソフトウェア技術を追求し、世界のIT産業に影響力のある存在となって価値を創造し、社会の発展に貢献してまいります。
詳細情報は、https://sios.jp をご覧ください。

■Starburstについて
Starburstは、あらゆる場所に存在するデータへ高速かつ安全にアクセスできる柔軟なデータプラットフォームです。TrinoとApache Icebergを中核としたオープンデータスタックの上に構築されており、クラウド、オンプレミス、ハイブリッド環境に分散したデータを、複雑で高コストな移行を行うことなく統合。データレイクハウスの力を、分析と AI のために最大限に引き出します。

StarburstのLakeside AIアーキテクチャにより、組織はフェデレーションアクセス、ガバナンスの効いたコラボレーション、完全なデータリネージを実現し、コンプライアンスに対応したスケーラブルなAI活用を可能にします。

Starburstは世界中の企業に信頼され、データをビジネス価値へと転換する取り組みを支援しています。インサイトからアクション、そしてAIへ。Starburstはあらゆるレイヤーでイノベーションを加速します。詳細は https://www.starburst.io/ をご覧ください。

■お客様のお問い合わせ先（記事掲載の場合はこちらをご利用ください）
サイオステクノロジー株式会社
APIソリューションサービスライン　　　担当：二瓶、中谷
お問い合わせフォーム：https://mk.sios.jp/PS_API_Inquiry.html

■報道関係者からのお問い合わせ先
サイオス株式会社
広報
TEL：03-6401-5120　　Email：mktg@sios.co