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サイオステクノロジー、JFrogと協業開始

AIや機械学習の開発領域におけるDevOpsの効率化とセキュリティ強化を実現するソリューションを提供

2025年6月11日サイオステクノロジーテクノロジー

サイオステクノロジー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:喜多伸夫、以下、サイオステクノロジー)は、企業におけるソフトウェア開発の信頼性と効率性の向上、およびセキュリティ強化を推進するサービスを提供するため、JFrog Ltd.(本社:米国カリフォルニア州、Co-Founder & CEO:Shlomi Ben Haim、日本法人 JFrog Japan株式会社:東京都千代田区)と業務提携することを発表します。
これにより、サイオステクノロジーは、DevSecOps*1プラットフォーム「JFrog Platform」を2025年6月11日より日本国内の販売代理店として販売、加えて開発支援や運用のコンサルティングサービスを提供します。
今後、両社はセミナー開催などのマーケティング活動および導入に向けた営業活動を共同で展開し、拡販を進めます。

【背景】
近年、生活・社会や企業などのさまざまな分野でデジタル化が進み、多くのものがソフトウェアの上で動いています。企業には迅速かつ安全なソフトウェア開発・配布プロセスの構築と一元的な管理が求められています。また、オープンソースソフトウェアの利用拡大や開発環境の複雑化が進み、ソフトウェアサプライチェーン全体にわたる脆弱性やライセンス違反の早期発見によるセキュリティ対策の重要性も高まっています。 その結果、セキュリティを開発の初期段階から統合した「DevSecOps」の実践が喫緊の課題となっています。
このような課題を解決するために、サイオステクノロジーはバイナリ管理やセキュリティスキャン、CI/CD*2の自動化を実現する「JFrog Platform」を新たに取り扱うこととしました。

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図1 「API・AIエコシステムデザインソリューション」での取扱サービス一覧


【製品機能の概要】
「JFrog Platform」は、グローバルで8,000社以上、Fortune100社のうち89社、日本国内で100社以上のエンタープライズ企業への導入実績があります。金融、IT、自動車、ゲーム領域において、大規模開発、セキュリティガバナンスの中核ツールとして利用されています。「JFrog Platform」は、開発プロセスで使用・生成されるソフトウェアパッケージ、データ、機械学習モデルを一元管理できるプラットフォームです。信頼できる唯一の情報源(Single Source of Truth)としての役割を担い、ソフトウェアリリース全体における高レベルでのセキュリティとコンプライアンスを確保します。「JFrog Platform」の利用によって、企業は開発プロセス全体の改善を促進し、開発速度と品質の向上を実現することが可能です。

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図2 「JFrog Platform」のイメージ

<特長>

  1. アーティファクト管理の効率化
    JFrog Artifactoryは集中型リポジトリとして機能し、アーティファクト*3、依存関係、AIモデルを一元管理することができます。これにより、開発者が必要なリソースを簡単に検索・利用できる環境が整います。また、異なるバージョンのアーティファクトを管理しやすいため、開発時のバージョン管理をスムーズに行えます。

  2. セキュリティの強化
    JFrog Xrayなどを活用することで、ソフトウェアコンポーネント内の脆弱性、AIモデルの脆弱性を早期に発見し、リスクを軽減できます。さらに、依存関係に関連するライセンス管理を通じて法的リスクを軽減させ、コンプライアンスを確保できます。

  3. 自動化とCI/CDの強化
    JFrog Pipelinesを利用することで、ビルド・テスト・デプロイのプロセスを自動化でき、リリース速度が向上します。また、Jenkins、GitLab、GitHub Actionsなどの主要なCI/CDツールと容易に統合できるため、ワークフロー全体を最適化することができます。

  4. コラボレーションの改善
    共通のアーティファクトリポジトリを使用することで、情報共有やチーム間の連携が円滑になり、効率的なチーム運営が実現します。また、クラウドを利用したリモートリポジトリ管理により、どこからでもアーティファクトにアクセスでき、リモートチームとの連携も容易に行えます。

  5. 可視性と監査機能
    アーティファクトの使用状況や依存関係の状態を分析するレポートを生成することで、プロジェクトの健全性を把握できます。また、管理機能や監査ログを通じて、アーティファクトの利用状況や変更履歴を追跡することが可能です。

  6. スケーラビリティとフレキシビリティ
    オンプレミス、クラウド、ハイブリッド環境など、多様なデプロイメントオプションを提供しており、企業のニーズに応じて柔軟な構成が可能です。また、Docker、Maven、npm、NuGetなど複数のパッケージ形式に対応しているため、幅広い開発環境で利用できます。

  7. コスト削減
    不要なアーティファクトを効率的に管理することでストレージ使用量を削減し、コストを最適化します。さらに、自動化や効率的なアーティファクト管理により、開発周期を短縮し、時間を節約することで全体的なコスト削減につながります。

「JFrog Platform」に関する詳細情報は、https://api-ecosystem.sios.jp/jfrog/ をご覧ください。

【今後の展開】
サイオステクノロジーは、「API・AIエコシステムデザインソリューション」を通じて、APIを活用したビジネスモデルの変革やレガシーシステムのモダナイゼージョンを支援してきました。複数のAPI製品を組み合わせるマルチベンダー方針とDevOps、AIおよび機械学習領域における豊富な知見を強みに、顧客のニーズに最適なソリューションを提供しています。
今回の協業では、「JFrog Platform」と当社の強みを生かし、顧客企業に最適なDevSecOps環境の構築を支援します。また、導入効果を最大化するための技術サポートやトレーニングプログラムを提供します。
今後もDevSecOpsの課題解決を推進するとともに、取扱製品サービスを拡充することで、「API・AIエコシステムデザインソリューション」によるワンストップサービスのさらなる強化を目指します。


JFrog Japanパートナービジネス責任者 Alex Wang(王 子龍)氏は、次のように述べています。
「このたび、サイオステクノロジー株式会社と連携できることを大変光栄に思います。サイオステクノロジーが提供するAI活用のノウハウやインフラ運用、セキュリティの専門知識と、JFrogのDevOpsプラットフォームとの組み合わせにより、日本市場のお客様に対して、より安全でスピーディーなソフトウェア開発・運用体制を実現することが可能になります。両社の協業を通じて、企業のデジタルトランスフォーメーションを力強く支援してまいります」


*1 DevSecOps
開発(Development)、セキュリティ(Security)、運用(Operations)の略。開発プロセスにセキュリティを効果的に統合することで、生産性とセキュリティの両立を目指す手法

*2  CI/CD(Continuous Integration/Continuous DeliveryまたはContinuous Deployment)
アプリケーション開発のステージに自動化を取り入れて、顧客にアプリケーションを提供する頻度を高める手法

*3 アーティファクト
一般的には人工物、遺物などを意味するが、IT用語としては製品開発時に生成されるものを指す


■サイオステクノロジーについて

サイオステクノロジーは、Linuxに代表されるオープンソースソフトウェアを活用したシステムインテグレーションを原点とし、自社開発ソフトウェアおよびSaaSの販売とサービスを行っています。直近では、クラウドをはじめとするDXの技術領域に注力し、AIの活用支援や次世代を支える製品とサービスを提供しています。これからも革新的なソフトウェア技術を追求し、世界のIT産業に影響力のある存在となって価値を創造し、社会の発展に貢献してまいります。
詳細情報は、https://sios.jp をご覧ください。

■お客様のお問い合わせ先(記事掲載の場合はこちらをご利用ください)
サイオステクノロジー株式会社
APIソリューションサービスライン   担当:二瓶、中谷
お問い合わせフォーム:https://mk.sios.jp/PS_API_Inquiry.html

■報道関係者からのお問い合わせ先
サイオス株式会社
広報
TEL:03-6401-5120  Email:mktg@sios.com