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個人信用情報照会システムの草分け的存在──社会的ニーズの高まりで急成長中

【サイオスグループ:チーム紹介#06】多彩なサイオスグループの、ユニークな部署やチームをご紹介しているシリーズ企画。今回は、Profit Cube株式会社(以下、PCI)の信用情報ソリューション部をご紹介します。

製品・サービス2018年6月21日

独自の設計でスケールアウトも柔軟に。業界をリードする先駆けソリューション

信用情報ソリューション部(以下、SJS)では、個人信用情報照会システム『e-Acris(イーアクリス)』と、ローン審査システム『QUANTUM(クォンタム)』の企画、開発から営業、導入、保守サポートまで一括して手掛けています。

『e-Acris』の原型は1989年、業界に先駆けてパッケージとして市場投入されました。バージョンアップを継続し続け、10年後に「e-Acris」としてリニューアルしました。現在は『e-AcrisⅢ plus』と世代を重ね、金融業界全体への横展開を実現しました。業界からの信頼性も高く、大手SIerからも「個人信用情報の部分はPCIさんのシステムだよね」と引き合いをいただきます。長年、業界に携わっているアドバンテージもあり、パッケージの成熟度では他に引けを取らず、業界内におけるネームバリューも確立しています。PCIの金融機関向け経営管理システムの実績が評価されている部分も大きく、営業面では、高い相乗効果が生まれております。
『e-Acris』が持つ強みに対して、SJSの部長 春田 和浩は以下のように解説します。
「技術面においては、『e-Acris』はスケールアップもスケールアウトも容易である点が、特徴の一つです。1台のサーバー内で処理量を増やしたり、さらに負荷分散や冗長化のためにサーバーの台数を増やして連動させたり、1つのパッケージで自在に構成できます。それを可能にするのは、各機能がネットワークで通信し起動する独自の技術です。それぞれ機能が1つのプログラムに頼って動くのではなく、どこに置いても通信で処理できるのです」

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『e-Acris』は個人信用情報を照会するだけにとどまらず、情報を活用するための仕組みです。さらに、情報活用の部分を強化するために生まれたのが『QUANTUM』です。

「『QUANTUM』は、銀行が自ら持つ預金やローンの情報を組み合わせて審査・判断するシステムになります。個々の金融機関独自のデータと外部データを組み合わせて分析し、それぞれの審査基準となるモデルに機械学習を取り入れて判定する個人ローン審査システムを中核に構成し、3つの外信センターから他行にある情報を照会・活用する『e-Acris』を含む統合製品です。」と、開発・導入リーダーの中名生 朋子が説明します。

融資の審査基準も、地域や金融機関によって個性があり、『QUANTUM』にて特殊性や地域性を表すデータを蓄積させることで、審査結果に反映できます。地域密着型の金融機関が有する独自のノウハウや、個々の営業マンが抱えていて眠っている知見。そうした種類の情報を『QUANTUM』に取込み、活用できるようにと願っています。

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社会の基盤を支えるソリューション提供に、プライドを持つ

近年、個人信用情報の照会への社会的ニーズが急速に高まっております。
「金融機関や新しい企業が個人融資の市場に数多く参入し、個人ローンの審査に対する重要性が再認識され拡大傾向にあります。自分たちが手掛けた企業のテレビCMが流れると、事業が成功してメジャー化しているなど、部内のメンバーもやりがいを感じています」と、市場動向について、次長の玉置 茂が説明します。

実際、SJSでも作業量が急増し、現在は開発体制を強化するために協力会社やサイオスグループ会社のキーポート・ソリューションズからも有能な人材をヘルプに加えています。規模拡大も視野に入れた、中長期的な人材確保とスキルアップが当面の課題だといいます。チーム内の雰囲気を尋ねると「割と言いたいことを言わせてもらっていますね」と、中名生が顔をほころばせました。PCIの中でも、押しの強いキャラクターがそろい、よりよいシステムとサービス提供のために、日々意見を戦わせているようです。

金融機関での迅速で適正な審査を可能にし、公平で適切な融資の提供につなげることは、最終顧客個人の生活を守ることにつながります。SJSの業務は、経済や金融といった社会インフラとなるもの、その基盤を支えているという誇りがあると、メンバーは胸を張りました。

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写真左から、次長の玉置 茂、開発・導入リーダーの中名生 朋子、部長の春田 和浩

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