
株式会社ディーアンドエムホールディングスは、株式会社デノンおよび日本マランツ株式会社の持株会社として、2002年に設立され、2005年の統合を経て事業会社となった。現在は神奈川県川崎市に本社を置き、世界中の顧客に高性能のオーディオ・ビジュアル製品とサービスを提供している。同社は、日本、米国、欧州、アジアなど世界各地に拠点があり、メール環境の世界規模での統合を目指しGoogle Apps導入支援サービスを採用。
| 会社名 | 株式会社ディーアンドエムホールディングス |
|---|---|
| 設立 | 2002年5月14日 |
| 資本金 | 3,847,511,188円(2008年9月30日現在) |
| 所在地 | 神奈川県川崎市川崎区日進町2番地1 D&Mビル |
| 業種 | 音響映像機器等の企画・製造・販売 |

チーフインフォメーション
オフィサー
山城 隆宏氏
株式会社ディーアンドエムホールディングスのチーフインフォメーションオフィサーを務める山城隆宏氏は、Google Apps導入支援サービスを採用するに至った経緯について、次のように振り返る
「当社の情報システムには、二つの課題がありました。ひとつは、メール環境のグローバル化への対応でした。当社は海外にも事業部門や販売会社があり、これまではそれぞれの国や事業所で独立したメールサーバーを構築していました。そのため、グローバル環境で利用できるディレクトリがないため、国際間でメールをやり取りするときにも、相手のアドレスを正確に入力する必要がありました。この不便さを解消するために、日本とアジア、米国に欧州という世界の拠点を結ぶメール環境の構築を検討していました。二つ目の課題は、コストダウンでした。グローバル化を推進してメールサーバーを統合しようとすれば、その維持と運用それに世界各国でミラーサーバーを立てるとなると、月額で何百万円というコストがかかります。そうしたコストをかけずにグローバル化はできないと諦めかけていました。そんなときに、サイオステクノロジーのGoogle Apps導入支援サービスを知ったのです」
具体的なシステムの検討や構築においては、同社のコーポレートセンターITグループ マネージャー中島俊夫氏と同システムアナリスト大類優子氏が担当した。導入までの経緯について、中島氏は次のように説明する。
「最初に導入の検討をはじめてから、半年ほどかけてわれわれはGoogle Appsを検証しました。いきなり契約はできないので、デモサイトを開いて検証用のドメインを使い、約30アカウントでテストを繰り返しました。あわせて、社内での議論も十分に行い、採用を決めました」
Google Appsの導入に際して、株式会社ディーアンドエムホールディングスがサイオステクノロジーから受けたサービスは、既存のメールデータやカレンダー情報の移行支援をはじめとして、メールリレーサーバーの構築やADのアカウントとGoogleのアカウントの同期やADのグループとGoogleのメーリングリストの同期などになる。これらGoogle Apps導入支援サービスの採用と並行して、同社のコーポレートセンターでは、ディレクトリ管理を行うサーバーの採用においても、信頼性とコストパフォーマンスを重視した選択を行っている。
コーポレートセンター ITグループ マネージャー
中島 俊夫氏
「当社はワールドワイドで事業展開している関係で、システムが24時間365日ストップすることは、特に許されませんでした。そこで、ソフトに依存せずに万一障害が発生しても止まらないサーバーを探しており、二重化されたハードウェアをリアルタイムに同期させることで、停止を回避できるストラタス社の ftServerを採用することにしました。また、容易に導入できるという点や24時間365日の保守体制・遠隔監視保守サービスも採用の決め手となりました」と中島氏はftServer採用の理由を語る。
構築されたシステムは、図のようになる。Google Appsとのログイン情報を管理するためのADサーバーを本社内とデータセンターに設置し、2台をシンクロさせて川崎で登録したデータが自動的 に更新される仕組みになっている。
「システムは安定しています。カットオーバーから数ヶ月が経過していますが、ノントラブルで稼動しています」と大類氏は話す。
コーポレートセンターITグループ システムアナリスト
大類 優子氏
「使い始めて数ヶ月ですが、Google Appsへの移行サービスは円滑に行われました。社内でも活用は広がっています」と大類氏は成果や利用状況について説明する。
「今回のGoogle Apps導入支援サービスを活用したシステム移行によって、従来のメールサーバー環境の運用と維持にかけていたコストを1/3に削減することができました。サービスの経験が豊富なサイオステクノロジーに依頼したことで、Google Appsへの移行を短期間に円滑に推進できたことを高く評価しています。また、ヨーロッパの事業会社でも、システムを移行することで運用コストが1/2になるという試算も出ているので、日本と同様な導入支援サービスの利用を検討しています」と山城氏はシステム移行に対する評価と今後の抱負について語った。