連載 徹底活用!SUSE Linux Enterprise Plus
安価で容易なiSCSIストレージ構築(1/2)

SUSE Linux Enterprise Serverの特徴の一つにiSCSIイニシエータとターゲット両方の機能を利用する事が可能である事が挙げられます。これにより安価にiSCSIストレージを構築する事ができ、IP-SAN等も安価に実現する事が可能となります。SUSE Linux Enterprise ServerではYaSTを用いて、GUIでiSCSIイニシエータとターゲットの設定が可能です。YaSTを用いたiSCSIストレージの構築方法を紹介します。

1. iSCSI ターゲットの作成

今回、接続されているディスク/dev/sdbをiSCSIで公開します。公開する領域として、任意のパーティションやLVM領域を使用する事もできます。

1) YaST の起動とパッケージのインストール

「コンピュータ」 → 「YaST」でYaSTコントロールセンターを開きます。YaSTコントロールセンターのメニュー「その他」 → 「iSCSI Target」でiSCSIターゲットの設定画面を開きます。
ここで必要なパッケージがインストールされていない場合、パッケージのインストールを要求されるので、指示に従いCD-ROMを挿入しパッケージのインストールを行います。

iSCSI1

2) サービス設定

始めに表示されるサービスタブでサービスの起動設定が行えます。サービスの開始は[ブート時]を選択します。また、“ファイアウォールでポートを開く” にチェックをいれ、通信が行われるようにします。

iSCSI2

3) グローバル設定

次に「グローバル」タブをクリックし、認証の設定を行います。“受信認証” にチェックをし、[追加]ボタンをクリックします。ユーザー名とパスワードを求めるダイアログが表示されるので、ここで任意のユーザー名とパスワードを入力し、[正常]ボタン*1をクリックします。ここで入力したユーザー名とパスワードはiSCSIイニシエータからターゲットを検索する時に使用します。

今回は以下のユーザー名とパスワードを使用しています。

ユーザー名 : testuser
パスワード : testpassword

iSCSI3

iSCSI4

4) ターゲット設定

次に「ターゲット」タブをクリックし、ターゲットの設定を行います。デフォルトではexampleのターゲットがあるため、リストから “exampleターゲット” を選択し、[削除]ボタンをクリックします。その後、[追加]ボタンを押し、ターゲットの追加画面を表示します。

デフォルトで “iqn.年-月..site” のターゲット名が入っているため、それを“iqn.年-月.ドメイン名” に変更します。

今回は以下のターゲット名を使用しています。

ターゲット名 : iqn.2008-03.testdomain

IDはデフォルトのまま手順を進めます。

ターゲット設定画面で[追加]ボタンをクリックするとLUNの登録ができます。
ここで公開するディスクを設定します。情報を入力し、[OK]ボタンをクリックします。

今回は以下の情報を入力しています。

LUN : 0

Type=fileio

パス : /dev/sdb

Scsild : 空白

iSCSI5

iSCSI6

LUNの登録後、[次へ]をクリックすると、認証設定の画面が表示されます。
ここではiSCSIイニシエータターゲットにログインする際の認証を設定します。
“受信認証” にチェックをいれ、[追加]ボタンをクリックします。
グローバルの認証と同様にダイアログが表示されるので、任意のユーザー名とパスワードを入力します。

今回は以下のユーザー名とパスワードを使用しています。

ユーザー名 : testuser1

パスワード : testpassword1

iSCSI7

iSCSI8

設定後、次へをクリックします。

5) 完了

ターゲットの画面に戻ってくるので、[完了]をクリックします。設定が保存され、サービス再起動のための警告が表示されるので、そのまま[はい]をクリックします。

iSCSI9

iSCSI10

12

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