
サイオステクノロジー株式会社(以下、サイオス)では、同社のLifeKeeper製品を利用している顧客へのサービスを向上するために、自社サイトに技術情報やコミュニケーションを提供できるサイトの構築を推進してきた。そのサービスの提供にあたって、Webサイト用CMS(コンテンツマネジメントシステム)ソフトウェアとして有名なXOOPSの採用を決めた。LAMP環境による開発の利便性を最大限に活用し、システムの安定的な稼動を実現するために、LifeKeeperによるクラスタリング構成を導入した。
[クラスター] LifeKeeper
[DB] My SQL
[OS] Red Hat Enterprise Linux
[ハードウェア]
サーバー: 富士通PRIMERGY
ストレージ: 富士通ETERNUS
LifeKeeperを利用している顧客へのサービス向上の為、技術情報を提供できるサイトの構築
本サイトにより、パッチ情報などの技術情報が一元管理できるようになり、パートナーや顧客へ効率的な提供を実現することができた
サイオステクノロジー株式会社
1997年5月23日
1,481,000千円(2007年11月1日現在)
東京都港区虎ノ門4-1-28 虎ノ門タワーズ
168名(2007年11月1日現在)
ソフトウェア業
ソフトウェア製品の開発、販売からサポート
SteelEye Technology, Inc.

執行役員 プロダクト事業部
エンタープライズソリューション
部長 小野寺 章氏
サイオスは、SteelEye社のHAクラスターソリューションのユーザー向け情報サイトとして、『LifeKeeperユーザーサイト』(http://sios-steeleye.sios.com/)を運営している。
LifeKeeperで冗長化されたサーバーを運用しているユーザーや、LifeKeeperを使用したシステムの構築および提案を検討しているエンジニアに向けて、LifeKeeper に関する様々な情報を提供するサイトだ。その運営方針や目的について、執行役員プロダクト事業部 エンタープライズソリューション部長 小野寺章氏は次のように話す。
「このサイトは、LifeKeeperユーザーの皆様に様々な情報をご提供することを目的としていますが、LifeKeeperに限らず、エンタープライズ分野に関連するトピックを積極的に取り入れたサイトを目指します」
サイトの構築にあたっては、LifeKeeperによる安定稼動はもちろんだが、Web 2.0時代に求められるコンテンツサービスを提供するために、XOOPSを採用した。XOOPSは、PHP言語で記述されたコミュニティーサイト構築用ソフト。PHP4およびMySQLが利用可能なサーバーにインストールして、ユーザー登録型のコミュニティーサイトを立ち上げることができる。いわゆるLAMP環境におけるコミュニティーサイト構築ソフトとして、注目され導入が進んでいる。

エンタープライズソリューション部 クラスターソリューショングループ
大野 洋介氏
XOOPS 採用の理由について、エンタープライズ ソリューション部クラスターソリューシ ョングループ 大野洋介氏が説明する。
「LAMP環境で開発できることが一番の魅力でした。Wikiも検討はしてみ たのですが、誰でも利用できるかどう かを考えたときに、敷居が高いと判断 して、運用性の面でXOOPSにしまし た。また、当社が得意とするLAMP環 境で稼動するので、豊富な知識や経験 が活かせる点もありました。さらに、 開発環境に関しても、通常のオフィス にもあるPCで、手軽に始められると いうメリットもありました」

エンタープライズソリューション部 クラスターソリューショングループ
古田 真己氏
LAMP環境による開発では、特別なハードやシステムを必要としない。市販のIAサーバーやクライアントPCでも、開発環境を簡易に構築できる。その上で、完成したシステムを本番稼動に移すだけで、アプリケーションはそのままに安定した環境での運用が可能になる。実際に、サイオス社内の開発環境では、社内にあるシンクライアントPCでSDR(SteelEye Data Replication)を使用し、テスト兼ステージング用のLifeKeeperクラスターを構成している。SDRで構成したネットワークミラーデバイス上にXOOPSをインストールして、テスト環境を構築した。また、バックエンドのMySQLもXOOPSと同様に、SDR上にDB部を配置している。開発環境から本番への移行に関して、エンタープライズソリューション部クラスターソリューショングループ古田真己氏は、次のように語る。
「LifeKeeperは、アプリケーションの動作環境に影響を与えないので、構築したSDR上の内容をそのまま本番用のサイトへ移行することが可能でした。本番環境では、富士通株式会社(以下、富士通)の協力を得ることができたので、IAサーバーの「PRIMERGY」とストレージは「ETERNUS」を利用することができました。
本番運用では、富士通のサーバー上に共有ディスクによるクラスター環境を構築している。共有ディスクは、ファイバーチャネル(FC) によるシェアード構成になり、WebサーバーとMySQLなどを稼動させている。
「アプリケーションの設定は、最初に構築したテスト兼ステージング用クラスターと同じです。SDRか共有ディスクかの違いだけで、ディスクリソースだけが異なっていますが、ネットワークアドレスを除いて、その他は特に変更していません。アプリケーション側ではまったく意識することなく、同様のデータを使用できたので、メンテナンスもLifeKeeperにより停止が少なく行える環境を構築できました」と古田氏は導入の効果について語る。
「『LifeKeeperユーザーサイト』は、LifeKeeperのお客様にご利用いただくサイトなので、LifeKeeperを利用した安定稼動は、必須のテーマでした。その上で、利便性の高いコミュニケーション環境を構築することが目的でした。今回は、開発から本番に移行するまで、円滑に安定した環境を構築できたのも、OSやハードへの依存度が低いLifeKeeperならではの特長だと思います」と小野寺氏は評価する。

(PDF:780KB)