Google App Engine 導入事例 財団法人横浜YMCA様

予測できないアクセス数の増加に対応するためにサイオス受託開発サービスfor Google Apps Engineを採用

約5万人の会員に向けて季節ごとのキャンプや研修プログラムなどの申し込みをインターネットで提供している横浜YMCAは、短期的に集中するアクセス負荷に対応するために、サイオス受託開発サービスfor Google App Engineによるクラウドサービスを採用した。これまで、人気の高いプログラムの申し込みでは、サーバー停止などのトラブルを抱えていたが、クラウドサービスの導入により、1分間に100~200件以上の処理が可能なシステムを構築した。

システム構成

開発アプリケーションを「Google App Engine for Java」上で構築

Company Information

導入目的

季節プログラム受講受付日にアクセスが増加し高負荷となることで、一時的にシステムにアクセスしづらい状況となっていた

効果

高負荷時にも安定してシステム稼働させること ができたため、運用負担が軽減できたほか、 顧客満足度を向上させることができた

会社名

財団法人横浜YMCA

設立

1884年10月17日

所在地

横浜市中区常磐町1-7

業種

財団法人

会員数

約47,000名

短期間に集中する申込アクセスへの対処が数年来の課題だった

財団法人横浜YMCA
本部事務局
情報システム室
主査
保坂弘志氏

財団法人横浜YMCA
本部事務局
情報システム室 主査
保坂 弘志氏

神奈川県を中心に約5万人の会員数を誇る横浜YMCAは、日本国内のYMCAの中でも多くの会員に向けて人気のプログラムを提供している。横浜YMCAの本部事務局で情報システム室の主査を務める保坂弘志氏は、従来のシステムが抱えていた課題について、次のように語る。

「季節ごとに開催されるキャンプや研修プログラムの申し込みは、以前から窓口とインターネットの両方で対応していました。当初は、メンバー登録している人たちだけを対象に、申し込みのサービスを提供していたのですが、2年前から一般の利用者の方々にもオンラインでの申込サービスを開始するようになると、人気のクラスやプログラムにアクセスが集中して、サーバーが反応しなくなるようになったのです」

保坂氏は、利用者の利便性を向上させるために、受付システムの改善策を日本オフィス・システム株式会社でソリューション事業カンパニーに所属し、アプリケーションデベロップメントサービス部の峯村康三氏に相談した。

「解決のための案は、いくつか考えられました。データセンターにあるサーバーまでのネットワーク回線を太くするとか、サーバーのパフォーマンスを強化するとか、受付システムのプログラムをチューンアップする方法も検討しました」と峯村氏は検討した対策案について説明する。

「検討していただいた対策は、そのどれもがコスト的な負担のかかるものでした。また、問題を解決するためには、原因を特定する必要があったのですが、そのための調査や検証にかかるコストも課題となっていました。そんなときに、サイオス受託開発サービスfor Google App Engineの存在を知ったのです」と保坂氏は導入の経緯について 振り返る。

クラウド環境を予約システムの一部として活用することでアクセスの集中を回避

日本オフィス・システム株式会社
ソリューション事業カンパニー
アプリケーションデベロップメントサービス部
峯村康三氏

日本オフィス・システム株式会社 ソリューション事業カンパニー アプリケーションデベロップメントサービス部
峯村 康三氏

「解決策を検討している途中では、ASPサービスで対応できないかと考えたこともありました。実際にリサーチもしたのですが、自分たちの希望するデザインや項目にできない、といった点から、採用には至らなかったASPサービスもありました。明確な解決策を見出せずに困っていた2009年の4月に、当社と取引のあったサイオステクノロジー社から、Google App Engine for Java上でのシステム構築の話を聞き、YMCA様にご提案したところ、数日で採用を決定していただきました。また、システム構築も一か月という短期間で実現しました」と峯村氏は採用までのスピード感を話す。

横浜YMCAでも、以前からASPではなくクラウド型のサービスによる解決方法はないかを検討していた。しかし、2009年3月の時点までは、日本で有効性のあるサービスがなかったことから、その他の回避策を模索していたという。

「Google App Engine for Java上でのシステム構築は、まさに私たちが望んでいたサービスでした。クラウド環境を予約システムのフロントエンドにするこ とで、アクセスが集中するピーク時にも、問題なく対応できるようになりました。また、インフラの構築が不要で、申し込みを受け付ける期間だけ利用できるので、コストも大幅に低減できます。さらに今回は、サイオステクノロジー様に開発協力してもらったこともあり、一か月 という短期間で目的のシステムを稼働させることができました」と保坂氏は導入の成果について評価する。

今後は基幹システムとの連携やさらなるクラウド化に取り組む

今回、横浜YMCAが導入したシステムは、システム図のように、短期間のアクセス負荷に応えることを目的に開発され、申し込みが集中するプログラムだけに対応した特別版となっている。そのため、申し込みが終了すると、Google App Engine上で集めたデータは、クラウドサービスから削除し、通常の基幹システムに移行して利用する運用方法をとっている。

「アクセス負荷に耐えられるクラウドサービスの性能には満足していますが、今後はYMCAで利用している既存の会員管理システムとの連携や、通常の受付システムもGoogle App Engineを有効に活用していく方法がないか検討していきます」と保坂氏は今後の展望について語った。

 

システム構成図(繁忙期の切り替え)

システム構成図(繁忙期の切り替え)


(PDF:908KB)

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